JR巣鴨駅北口、ならびに都営三田線A1出口から徒歩わずか1分という至便な立地に、令和8年(2026年)7月1日、「巣鴨上田眼科」が開院いたしました。東京大学医学部卒業後、ハーバード大学への留学や大学病院等で20年以上にわたり眼科医療に携わってきた上田高志院長。「高度医療機関で培った専門性を、地域の皆さまへ『もっと身近に』」というコンセプトのもと、全世代の患者様の目の健康を支えるべく新たな一歩を踏み出しました。
長年地域に愛されてきた「眼科診療所」様からの事業承継というご縁に恵まれる一方で、高度な眼科医療を提供するための大規模な設備投資や、新しい組織づくりなど、開業に向けた道のりには越えるべき課題も多くありました。本稿では、各分野の専門家たちとのチームワークがいかにしてクリニック創りを支えたのか、上田院長が目指す「患者様・スタッフ・地域」が共に豊かになる「三方良し」の医療哲学に迫ります。

(コラムの内容は公開時の法律等に基づいて作成しています)
- 医師を志した原体験と、大学病院等での高度な勤務医経験についてお聞かせください。
- 地域医療へシフトし、ご自身のクリニックを開業しようと決断された動機は何だったのでしょうか。
- 実際の開業準備、特に資金調達や物件・設備の手配において、どのような壁に直面されましたか。
- 開業支援のパートナーとして、ペンデル税理士法人を選ばれた理由をお聞かせください。
- クリニック経営で最も大切とされる「採用・人事労務」において、どのようなサポートがありましたか。
- 開業を迎えられた現在、そして今後の経営の安定化に向けてどのような取り組みをされていますか。
- 最後に、これから開業を目指す後輩医師へのアドバイスと、クリニックの今後の展望をお聞かせください。
医師を志した原体験と、大学病院等での高度な勤務医経験についてお聞かせください。
私が眼科医という道を選んだのは、医療を通じて患者様の生活の質を向上させるという、医療のやりがいを感じたからです。視覚は人が外界から得る情報の大部分を占めます。その光を守ることは、患者様の人生を守ることに繋がります。
東京大学医学部を卒業後、20年以上にわたり大学病院等で眼科医療に携わってきました。難治性の白内障、網膜疾患や緑内障など、失明の危機にある多くの患者様と向き合う日々でした。手術室では、メスを持つ手の一瞬の判断が患者様のその後に影響します。その大きな責任の中で、日々技術を磨いてきました。
しかし、大学病院では次々と重症患者様の対応に追われます。そのため、患者様一人ひとりに寄り添い、長期的なケアまでを見守る時間がどうしても限られてしまうことに、もどかしさも感じていました。
地域医療へシフトし、ご自身のクリニックを開業しようと決断された動機は何だったのでしょうか。
臨床の現場で経験を積む中で、「私が提供したい医療の形とは何か」を考えるようになりました。そして導き出したのが、「大学病院で培った経験を生かした医療を、地域の皆さまへ身近に提供する」という方針です。
私が目指す医療には、三つの柱があります。
一つ目は、日帰り手術を住み慣れた街で安心して受けられる環境を作ること。
二つ目は、お子様の近視進行抑制治療や、ICL・多焦点眼内レンズなど幅広い選択肢を提案すること。
三つ目は、患者様の生活背景やご希望に寄り添い、誠実にご提案できる「目のかかりつけ医」となることです。
私が考える「三方良し」とは、まさにこの患者様・スタッフ・地域の皆様にとって価値のあるクリニックであることです。これを実現するためには、開業という選択が最適だと考えました。そのような折、巣鴨駅前で長年地域医療に貢献されてきた「眼科診療所」様を引き継がせていただけるご縁に恵まれました。前院長先生が築かれた地域の皆様との信頼関係を、大切に受け継ぎたいと決意しました。
実際の開業準備、特に資金調達や物件・設備の手配において、どのような壁に直面されましたか。
日帰り手術の機能と質の高い医療機器を備えているクリニックを承継できたことは、非常に幸運だったと思います。それでも、承継に要する費用は高額ですし、開業準備を始めると、勤務医時代には経験のない経営実務が次々と出てきました。「地域でも高度な眼科医療を提供したい」という思いを果たすためには、妥協のない投資や実務の遂行が不可欠でした。決して容易な決断ではありませんでしたが、地域の皆様の視界を守るためには譲れない部分であり、大規模な資金調達に踏み切る覚悟を固めました。
これほど大きな計画を進めるにあたり、私一人の力では到底難しかったです。しかし、各分野の専門家の方々から大きなお力添えを得ることができました。資金調達については、シャープファイナンスの栗城様のご尽力により、みずほ銀行様との折衝が進み、無事に必要な資金を確保できました。
また、医療機器の選定から導入、保健所への開設届などの行政手続きに関しては、リィツメディカルの安藤様や坂本様たちの手厚いサポートに助けられています。ハード面の準備を専門家にお任せできたことで、「新しい組織づくり」などソフト面の課題に集中することができました。
開業支援のパートナーとして、ペンデル税理士法人を選ばれた理由をお聞かせください。
事業承継においてペンデル税理士法人にお願いしたのは、開業前の準備を総合的に相談できたからです。準備を始めた当初、分からないことが多く不安もありました。
その中でペンデルさんと面談し、事業承継の実務やスタッフの採用、人事労務、内覧会の企画まで、幅広く相談できることが非常に心強かったです。経験豊富なため、疑問があればすぐ相談できたことも助かりました。
特にありがたかったのは、常に院長側の立場に寄り添い、リスクを踏まえた助言をもらえたことです。例えば、前院長様との事業譲渡契約書の確認では、過去の事例に基づいた的確なアドバイスと具体的な修正提案を提示してくれました。税務にとどまらず、経営の基盤を固めるための支援を多岐にわたり提供していただいたと感じています。
クリニック経営で最も大切とされる「採用・人事労務」において、どのようなサポートがありましたか。
医療設備が整っても、患者様に医療をお届けするのは「人」です。「眼科診療所」様から引き継がせていただいた経験豊富なスタッフの皆様と、新しく迎えるスタッフが融合し、一つのチームを作ることが大きなテーマでした。
体制が変わる時期は、スタッフの皆様にも不安が伴います。ペンデルさんには、このデリケートな人事・採用領域においても丁寧に伴走してもらいました。
当院の理念に共感してくれる人材を募るため、求人原稿の作成や書類選考をバックアップしていただいたほか、日曜日に面接へ同席し、客観的な視点から意見をくれたことも非常に心強かったです。 社労士部門の皆様との連携で、雇用条件の整備や社会保険の手続きもスムーズに進みました。既存スタッフの皆様への感謝を忘れず、新規スタッフも安心して働ける環境を整えたことで、少しずつチームとしてまとまりつつあると感じています。
開業を迎えられた現在、そして今後の経営の安定化に向けてどのような取り組みをされていますか。
7月1日の開院直後、7月4日にスタッフと開催した院内見学会・個別相談会には、予想を上回る70名から80名の地域の方々にご来院いただきました。
事前のアンケート作成から当日のタイムスケジュールまで、運営面を支えてくれたおかげで、見学会は無事に終了しました。ご参加いただいた皆様からは温かいお言葉を頂戴し、多くの方の診察予約に繋がりました。スタッフ一人ひとりが患者様に誠心誠意向き合ってくれた結果だと感謝しています。
今月開業したばかりですので、本格的な数字の分析はこれからですが、経営にはまだまだ不慣れな面も多いため、毎月のお打ち合わせを通じてペンデルさんにしっかりとサポートしていただくつもりです。また、給与計算についてもクラウドソフトを導入し、疑問があればタイムリーに修正や相談ができる体制を整えました。事務作業にかける時間を極力減らし、その分、患者様と向き合う時間を少しでも増やしていきたいと考えています。
最後に、これから開業を目指す後輩医師へのアドバイスと、クリニックの今後の展望をお聞かせください。
勤務医として医学的な経験を積むことは、医師の使命です。しかし、開業医となれば、経営を安定させ、スタッフの生活を守るという新たな責任が伴います。決して容易な道のりではありません。
だからこそ、シャープファイナンス様やリィツメディカル様、ペンデル税理士法人の皆様のような、各分野の専門家と協力体制を築くことが大切だと感じました。思い悩む時に客観的な視点からアドバイスをくれる信頼できる専門家の存在は、非常に心強いものです。
前院長先生が長年築いてこられた地域の信頼や、スタッフの皆様のご尽力があったからこそ、現在のスタートがあります。前院長先生から受け継いだ地域との信頼を大切にしながら、患者様、スタッフ、そして地域の皆様にとって価値のある「三方良し」のクリニックを目指して、一歩ずつ成長していきたいと考えています。これからも地域に根ざした「目のかかりつけ医」として、皆様に安心して頼っていただけるクリニックであり続けたいと思います。
(ペンデルへのお問い合せ はこちらから)
【クリニック基本情報】
名称: 巣鴨上田眼科
所在地: 東京都豊島区巣鴨2-3-10 森川第一ビル 4F
診療科目: 眼科
院長: 上田 高志
設立形態: 個人開設
HP:https://www.sugamo-ueta.com/
※本記事は、取材時点における個別の事例をご紹介するものであり、同様の融資結果や支援効果を保証するものではありません。支援内容および対応期間は、契約内容や個別の事情により異なります。法務、人事労務、行政手続き等に関する専門業務については、必要に応じて各分野の専門家と連携して対応しています。取材内容はご本人の確認・同意を得たうえで、一部を匿名化・一般化して掲載しています。