こんにちは!ペンデル税理士法人 医業経営支援部の親泊です。
クリニックのホームページは、診療内容や診療時間、アクセス、予約方法などを患者さまに伝える重要な情報発信手段です。一方で、保守・管理費について、契約時から内容を見直さないまま支払いを続けているケースもあります。 本コラムでは、ホームページにかかる主な費用と、契約内容を見直す際の確認ポイントについて解説します。
(コラムの内容は公開時の法律等に基づいて作成しています)
ホームページにかかる主な費用
ホームページにかかる費用は、初期制作費だけではありません。契約内容によって、次のような費用が発生します。
- サーバー費用、ドメイン費用
- SSLなどのセキュリティ対応費
- 文章や写真の更新・修正費用
- ページ追加費用
- CMSなどのシステム利用料
- アクセス解析費用
- 保守・サポート費用
特に確認したいのが、公開後に継続して発生する保守・管理費です。サーバー管理、ドメイン更新、バックアップ、セキュリティ対応、障害時のサポートなどが含まれる場合がありますが、内容は会社によって異なります。
月額費用に含まれる業務と、追加料金が発生する業務を確認しましょう。
契約内容と利用状況を確認する
まずは契約書、見積書、請求書を確認し、次の項目を整理します。
- 月額費用に含まれるサービス
- 過去1年間の更新回数と依頼内容
- サーバーやドメインの管理者
- バックアップやセキュリティ対応の有無
- 契約期間、自動更新、解約条件
- 契約終了時のデータ移行の可否
更新回数が少なくても、サーバー管理やセキュリティ対応が行われている場合があります。更新回数だけで不要と判断せず、現在の契約内容と利用実態を照らし合わせることが大切です。
利用していないサービスが含まれている場合は、プラン変更や契約内容の見直しを検討できます。
ホームページの状態も確認する
費用だけでなく、ホームページが現在のクリニックの実態に合っているかも確認しましょう。
- スマートフォンで見やすいか
- 診療時間や休診日が最新か
- 診療内容や医師の情報が正しいか
- 電話番号、所在地、予約方法が分かりやすいか
- リンクや画像が正常に表示されるか
スマートフォンで見にくい場合、患者さまが必要な情報を確認できない可能性があります。また、治療内容、症例写真、患者さまの体験談、自由診療の費用などを掲載する場合は、医療広告に関するルールへの配慮も必要です。
外部会社に更新を依頼する場合も、最終的な掲載内容はクリニック側で確認できる体制を整えましょう。
管理会社を変更する際の注意点
制作会社や管理会社を変更する場合は、次の点を事前に確認します。
- ドメインやサーバーを移管できるか
- ホームページのデータを引き渡してもらえるか
- 写真、文章、ロゴ、デザインを継続利用できるか
- メールアドレスに影響がないか
- 解約予告期間や違約金があるか
- 移行中にホームページが停止しないか
ドメインやサーバーの管理情報が制作会社側にある場合、移行に時間がかかることがあります。現在の会社と新しい会社の双方に、移行手順と責任分担を確認しましょう。
ホームページ費用を見直す手順
- 契約書と請求書を確認する
- 月額費用の内訳を整理する
- 過去1年間の利用状況を確認する
- ホームページの表示や掲載内容を確認する
- 自院に必要なサービスを整理する
- 複数のプランや事業者を比較する
費用だけでなく、更新、セキュリティ、障害時の対応、データ管理など、必要なサービスが含まれているかを比較することが重要です。
まとめ
クリニックのホームページ費用は、制作費だけでなく、サーバー、ドメイン、更新、セキュリティ、保守・管理など複数の費用で構成されています。
見直しの際は、月額費用の内訳、利用状況、ドメインやサーバーの管理者、データの移行条件、解約条件を確認しましょう。
費用を下げることだけを目的にせず、自院に必要なサービスと不要なサービスを整理し、現在の運用体制に合った契約内容を選ぶことが大切です。
ペンデル税理士法人 医業経営支援部では、医療機関の会計・税務・経営相談、開業支援、事業承継、医療法人の設立・運営支援、レセプトチェック指導などについてご相談を承っています。 ホームページ関連費用や契約内容の整理についてお悩みの方は、お問い合わせフォームよりご相談ください。

(参考)
厚生労働省:医療法における病院等の広告規制について
個人情報保護委員会:医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス
IPA:中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン