2025年冬、首都圏の主要ターミナル駅から徒歩わずか1〜2分というロケーションに、新たな美容外科・形成外科クリニックが開業を迎えました。 院長を務めるのは、大学病院や地域の基幹病院で形成外科医として研鑽を積み、美容クリニックで院長経験も持つY先生。そして、開業準備における資金調達や経営計画を中心となって担い、いわゆるMS法人の代表としてクリニックの経営を支えているのが、配偶者のH様です。
形成外科・美容医療での臨床経験と明確なビジョンを持ち、計画的に自己資金を用意されていたお二人ですが、それでも「初めてのクリニック開業」には見えにくい課題が存在していました。特に、資金調達、複雑な物件契約、医療機器の選定方法や相談先、そして人事労務やIT・業務システムの整備など、医師個人の力だけでは乗り越えがたい課題が山積していたと言います。
そんなお二人をバックアップし、各専門家との連携を含めたワンストップ支援で開業準備をサポートしたのが、「ペンデル税理士法人」でした。 今回は、Y先生とH様に、開業を決意した背景から、ペンデル税理士法人から実際に受けたサポートまでを伺いました。

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開業のきっかけと、現在の立地を選んだ理由をお聞かせください。
インタビュアー: まずは、Y先生が開業を決意された背景と、クリニックのビジョンについてお聞かせください。
Y先生: 私が形成外科や美容皮膚科の診療に携わる中で、患者さまにとって治療内容や選択肢の違いが分かりにくい場面があると感じていました。 だからこそ、私は客観的なデータに基づいた誠実な診療を重視し、患者さまが説明を受け、納得して治療方針を選べる相談の場を作りたいと決意しました。当院では肌診断機なども活用し、患者さまの状態を客観的に把握しながら治療方針をご提案しています。
インタビュアー: 現在の立地を選ばれた理由は何でしょうか?
Y先生: 馴染み深く愛着のあるエリアだったことが大きいです。また、当時実施した診療圏調査では、周辺に形成外科を標榜するクリニックが比較的少なく、一定のニーズが見込まれると考えました。 美容皮膚科では、治療内容によって継続的な通院が必要となることもあるため、主要ターミナル駅から徒歩数分というアクセスの良さは、患者さまにとってのメリットになると考えています。
多くの不安を抱える中、ペンデル税理士法人をパートナーに選んだ理由は何でしたか?
インタビュアー: 開業準備を進めるにあたり、最も悩まれていたのはどのような点でしたか?
H様: お金に関する部分は私の責任で進めることになっていたのですが、一番悩んでいたのが「資金調達」でした。総投資額のイメージとして規模の大きな融資が必要になる試算でした。 金融機関への説明に向けて自分なりに資料を作成してはいたものの、融資金額の設定やアプローチ方法など、専門家の知見がどうしても必要だったんです。
インタビュアー: そこでペンデル税理士法人に相談されたのですね。
H様: はい。医療系セミナーに参加する予定があり、事前にウェブサイトからペンデルさんに問い合わせをしました。 最初の面談でお会いしたご担当者様が、私たちが抱えていた不安をロジカルに整理してくれたんです。資金調達だけでなく、補助金の活用、医療機器の選定方法や相談先、物件契約の注意点など、私たちが見落としていた論点をご指摘いただき、「この方たちにお任せしたい」と感じました。
「資金調達」と専門家連携による「ワンストップ支援」
インタビュアー: 資金調達の面では、具体的にどのような支援が役立ちましたか?
H様: 一番大きかったのは、「金融機関が一般的に重視するポイント」を教えていただいたことです。 私たちは当初、自由診療を中心とした計画を検討していました。しかし、開業初期は診療実績がないため、自由診療の売上見込みについては、金融機関によって慎重に確認される可能性があると助言を受けました。
Y先生: そこで、実際の診療体制や集患見込みを改めて検討し、開業初期は保険診療を基盤としながら、自由診療を段階的に拡充していく事業計画へ見直しました。その前提と中長期の構想についても、金融機関の担当者に説明しました。
H様: ペンデルさんには、私たちへのヒアリングを基に、事業計画書や診療圏調査資料の作成を支援していただきました。複数の金融機関と協議した結果、最終的に必要額について融資承認を得ることができ、条件面も納得できる内容でした。
インタビュアー: 物件契約や機器選定といった支援についてはいかがでしたか?
H様: 例えば、物件の賃貸借契約書案については、ペンデルさんに事業上の論点を整理していただき、法的な確認が必要な事項については、提携する弁護士等と連携して確認しました。将来の医療法人化に伴う契約名義変更の取扱いや、同一建物内の同種診療科の入居に関する条項など、契約上の留意点を整理することができました。また、医療機器のディーラー選定で悩んだ際には、相談先としてコンサルタント会社をご紹介いただき、機器選定を進めることができました。
「組織づくりと人事労務」〜社労士との連携によるリスクヘッジ〜
インタビュアー: スタッフの採用や労務管理のサポートはいかがでしたか?
H様: スタッフ採用については幸いにも恵まれましたが、いざ雇用するとなると、労働条件通知書や雇用契約書、就業規則の作成・整備など、わからないことだらけでした。
Y先生: ペンデルさんから「ペンデル社会保険労務士法人」をご紹介いただき、その担当者から、「一般的なテンプレートをそのまま使用すると、クリニックの実態に合わず、労務上のリスクにつながる可能性がある」と助言を受けました。 また、身元保証を求める目的や法的な取扱いについても説明を受けました。その結果、今回は、保証責任を負わせる身元保証書ではなく、連絡先の確認を目的とする「緊急連絡先届出書」を採用しました。両者は法的な役割が異なることについても理解できました。
H様: さらに、スタッフの自転車通勤に関するルールや、私が代表を務めるMS法人でスタッフを雇用し、クリニックで勤務してもらう体制についても相談しました。ペンデル社会保険労務士法人の担当者から、指揮命令関係など実際の運用によっては、偽装請負や労働者派遣に関する問題が生じる可能性があるとの説明を受けました。 今回予定していた業務内容と運用体制では、クリニックによる直接雇用が適切との助言を受け、その形を採用しました。労務上のトラブルを予防する体制を整えられたと感じています。
開業後の伴走支援〜IT・業務システムの整備と持続可能な経営サポート〜
インタビュアー: 無事に開業を迎えられましたが、今後の経営サポートについて、どのような期待を寄せていますか?
H様: 私たちは会計ソフトを導入し、自計化を目指しています。しかし、会計実務に不慣れな状態で初期設定を行うリスクを教えていただき、開業から最初の3ヶ月間はペンデルさんに記帳代行をお願いし、システム内の初期設定をサポートしていただくことにしました。
Y先生: 院内システムや決済環境の設計では、当初、複数の決済サービスを利用する予定でした。しかし、「決済事業者ごとに締め日や入金サイクルが異なるため、売掛金管理が複雑になる可能性がある」と指摘していただき、決済サービスを集約することにしました。 また、美容医療で用いられる複数回コース等について、未消化分を含む前受金・売上の管理や会計処理についても、会計面からアドバイスをいただいています。
H様: 開業準備段階で発生した支出に係る領収書や請求書についても、電子帳簿保存法の要件を踏まえた、紙書類と電子データの保存ルールを教えていただき、不要な作業を減らすことができました。 開業後も、月次決算を通じた業績把握や、将来の医療法人化の適否・時期に関する税務・資金繰り面からの検討、MS法人との取引を含む適正な運営・会計処理について、継続的なサポートをお願いしたいと考えています。
これから開業を検討している医師へ向けたメッセージ
インタビュアー: 最後に、これから開業を目指す勤務医の先生方へメッセージをお願いします。
Y先生: 私自身、医療の専門家ではありますが、融資、不動産、建築、人事労務、税務など、開業経営に必要なすべての分野に精通していたわけではありません。これを自分たちだけで抱え込もうとすれば、大きな負担やリスクにつながる可能性があります。 だからこそ、医療機関の開業支援経験があり、各専門家と連携して経営全体を俯瞰して伴走してくれるプロフェッショナルをパートナーに選ぶことが、開業準備を円滑に進めるうえで重要だと考えています。
H様: 資金調達一つとっても、専門家の支援を受け、金融機関が一般的に確認する事項を踏まえながら、事業の実態や収支の根拠が伝わるよう事業計画を整理することで、金融機関への説明がしやすくなり、資金計画の精度も高まったと感じています。ネット上の断片的な情報に振り回されるのではなく、時には「それはリスクが高いからやめるべきだ」と客観的に進言してくれる専門家を頼ること。それが、結果的にクリニックの経営と家族を守ることにつながると思います。
インタビュアー: Y先生、H様、本日は開業準備のリアルな裏側と、非常に示唆に富むお話を誠にありがとうございました。今後のさらなるご発展を、心より応援しております。
【クリニック概要】
- 診療科目: 美容皮膚科・美容外科・形成外科
- 院長: Y先生
- 設立形態: 個人開設
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