こんにちは!ペンデル税理士法人 医業経営支援部 親泊です。
前回は、開業前の流れと、必要な手続きについてお話しいたしました。
今回は「開業形態の選び方」と「広告・宣伝」について、ざっくりお話しいたします。
不明点があれば、いつでもお問い合せいただければ幸いです。
(コラムの内容は公開時の法律等に基づいて作成しています)
まず、開業形態とはなにか?というと、
例えば、独立した建物で開業するのか、テナント(ビルや商業施設の中)で開業するのか、
という選択です。
テナント開業の場合、商業施設内がいいか、医療モールがいいかと、
選択肢はいろいろあります。
今回は、その中でも戸建て開業とテナント開業のメリット・デメリットについて
シンプルにお話いたします。
戸建て開業
メリット
地域に根ざした医療ができる
自分の理想の診療スペースを作りやすい
駐輪場、駐車場の確保がしやすい
デメリット
初期投資がかなり大きい
郊外の場合、患者さんに認知されるまでに時間がかかることも
テナント開業
メリット(商業施設・医療モール・ビル内共通)
認知度が高いため、早い段階で患者さんを集めやすい
デメリット
商業施設
物件情報が少なく、賃料が高いことが多い
賃貸ビル
駅前の場合、競合が多く患者さんの確保が難しい
医療モール
他のクリニックが悪い噂を立てられると、自院にも影響が出やすい
もちろん、他にもメリット・デメリットはありますが、選ぶときには「どのような患者さんを対象に、どのような診療をしたいのか」をまず考えると、どの選択肢が自分に合っているのか見えてくるかもしれません。
次は、患者さんに認知してもらうための広告・宣伝についてです。
広告や宣伝の方法はいろいろありますが、効果が大きいのはやっぱりホームページですね。
特に、患者さんの年齢層によっても変わりますが、最近ではホームページを見てから
来院する人が多いです。
ただ、医療法で広告内容には厳しいルールが決まっています。
ルールを守らないと、指摘を受けて改善を求められることもあるので要注意です。
広告可能な内容
(医療法・医療広告ガイドラインに基づく内容)
医師または歯科医師であることや、所属学会や、専門医であること
診療科名(法律で認められていない科目名を除く)
医療機関の名前、電話番号、所在地、管理者の氏名
診療日時、予約診療の有無
法令で定められた特定の指定を受けている場合のその旨
病床の有無や医療スタッフに関する情報
禁止されている広告内容
比較広告
誇大広告
患者さんの体験談
客観的事実でないことが証明できない内容
公序良俗に反する内容
このように、医療機関の広告には結構な制約がありますので、
医療機関向けの広告や宣伝に詳しいプロの広告会社に依頼することがオススメです。
次回は、事業計画と資金調達についてお話いたします。
ペンデル税理士法人は、開業希望の先生方の頼れる旗振り役として動いておりますので
開業全般のサポート役が必要な先生、ご開業についてのご相談については、
ペンデル税理士法人 医業経営支援部までお気軽にご連絡いただければ幸いです。